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清盛×宗達 大琳派展

ニッポンの美を代表する琳派。その代表作が一堂に会する大琳派展で東博へ。

この大琳派展は、尾形光琳の生誕350周年を記念して行なわれたものですが、琳派展としては最大規模のものと言われ、2~30年に一度あるかないかのものだとか。自分のような「もっと色んな琳派作品を見て、理解を深めたい」という向きにはまさにうってつけの催しでしょう。

前回の対決展のときの大混雑を思い出し、朝は5時に起きて6時半には出発。上野でお茶をして時間調整をし開館5分前くらいについたものの、すでに列が…。館内も大混雑でヘロヘロになりながらも目一杯吸収してきました。

大琳派展での一番のウリは宗達、光琳、抱一、其一の4人の風神雷神が一間に集まること。これは相当に圧巻で、オーラの渦巻く空間に圧倒されましたが、風神雷神に関してはやはり宗達ですね、描写もさることながら筆の勢いがまさに天才的で格調の高さも随一。
でも自分にとって一番のお目当ては平家納経。平家納経は後年の補習事業に若き宗達が関わっていたと言われています。補習だけでなく欠損分の補作にまで関与していたとされ、自分の行った時には化城喩品が展示されていましたが、まさにあの波柄が描かれていました。

これらはまさに平清盛と俵屋宗達の時代を超えたコラボレーションと言えますが、恥ずかしながらこれらのことをまったく知らなかったので、思わぬ組合せと初めての本物拝観でしばし茫然としてしまいました。

大琳派展ではこのほか光悦の群鹿蒔絵笛筒や子日蒔絵棚などの蒔絵と各文書のやわらかな書体、抱一の兔に秋草図襖、普段は歴博にあるという白絖地梅樹下草模様描絵小袖などゾワゾワーっとくる様々な名品を堪能しました。

本物をしっかりと見ておけば、後日美術書などで勉強しても分かりやすいですし、次の機会までにはまた新たなテーマを見つけられるでしょう。今度の大琳派展に合わせて、雑誌のブルータスではCASAも含めて特集を組んでいますが、東京美術の「もっと知りたい」シリーズも宗達、光琳、抱一の3冊が発売され、とても分かりやすくて安価なのでオススメです。

これだけの規模の展覧会にもなると、図録を買うのがまた楽しみですが、400ページにもなろうかと言う大判のそれはとても良くて、これで3000円は激安!と言って2冊も買えないわけですが、代わりに光琳の八橋蒔絵螺鈿硯箱を模した箱に入ったクッキーを買いました。これ、なかなか面白くて笑えます。

というわけで芸術の秋を堪能していますが、引き続き琳派は来月8日~12月25日に山種美術館で「琳派から日本画へ」展が行なわれ、12月6日~24日には琳派所蔵の大御所MOAで琳派展があります。山種はちょっとどうか分かりませんが、MOAはぜひ行きたいところ。それまでにまたちょっと勉強しておかないといけませんね。

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Categories: Art

さよならディヴィッド・クルサード » « ユニボディ

2 Comments

  1. この前、TVの特集を観て凄い面白かったんですよね。風神雷神も、色んな解釈で複写、模写が繰り返されたことも知りませんでしたし、裏表とか・・。にわか知識ですが観たいと思っているんですよ。来週いっぱいだっけか、週末は混みそうだし、どうしよう?

  2. >>YUPAさん
    あう、そのTVを見たかったですよ。でも、そのおかげで混んでたんですかねぇ。ちょっと会期が短いのもありますね。公式サイトに混雑する時間の目安があったと思いますんで、参考にされるといいかも。

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