おととい、届いたのがBILL EVANSのCONSECRATION。彼の亡くなる1週間前のライヴからのレコーディングである。

実はこのアルバムが初めて発売された89年、これを買って今でも持っているのだが、今回のものはその時の音源に対し、ピンポイントでノイズをカットし、コンプレッサで音を引き締め、ピッチまでも修正すると言う、一連のリマスターとは比べ物にならないほどの手が加えられたものなのだ。音楽産業としての枠を超えて、まさにエヴァンスへの尊敬と愛情がなしとげた製品のように感じられる。この処理がなされたものはまず8枚組BOXとして発売されたが、当時の自分には高くて買えず、その後この3枚が出るも(98年)、リマスターそのものにさほど興味がなかったので、見送っていたもの。現在は双方ともに廃盤でビクターから8枚組BOXが2種類出ており、最近のK2リマスターが施されてはいるが、ピッチなどの修正はなされていないらしい。今回はオークションにてやっとこの愛情厚いCDを格安で入手出来たというわけだ。
しかし、プレーヤーにかけてみてビックリ!昔買ったものと同じ内容と思っていたものが、曲によっては別テイクが収録されているではないか。昔のやつはまたオークションで処分すればと思っていたが、とんでもない。6枚仲良く並んで棚に収納された。
しかしこれだけ感動を与える演奏も珍しい。そこに1週間後に迫った彼の死や、そのバックグラウンドなどが介在していないと言えば嘘になるが、鬼気迫るとはまさにこのこと。ジャンルを超えて全ての音楽ファンが聴かなければならないのではないかと思うほどのものだ。生の彼を見る事はなかったが、約10年、彼と同じ時代を過ごせた事だけでも嬉しく感じさせるほどのものだ。

[`evernote` not found]