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リマスター比較

フォードで修理のあとは、阿佐ヶ谷から近いいつもの友人宅へ向かう。

途中稲毛の平野屋さんで、ちょこめいももさんに教えてもらった焼鳥をお土産に購入。それにしても暑い。積んであるレコードが曲がってしまわないか心配になるくらい。
さて、今回のお題は「リマスター」。オリジナル盤ってのは、いままで聴いていた馴染みの曲が、予想外の鮮度で聴こえるのである意味単純明快。しかしリマスターはちょっと違う。多くは音質向上が目的であるために、良くなっているはずなのだが、マスタリング担当者によってその効果も違うし、多くの要素が絡むために善し悪しの判断が難しい。
持ち込んだレコードは先日購入したSTEELY DANのAJAと達郎のBOX SET
最近、CDの世界で盛んなリマスターには、3つの理由があると思う。ひとつめは紙ジャケット仕様にして限定販売すると、コレクターズアイテムのような扱われ方をされて結構売れる。新譜ほど元手がかからないし、内容は証明済みの名盤ばかりだからリスクが少なく商売になること。
ふたつめはCDというフォーマットを2000年あたりからほぼ生かしきれるようになってきたこと。
そして三つめは、LP音源をそのまま(多少のマスタリングはするものの)CDに焼き込んだ場合、ひどい音になるにもかかわらず、長年放置してきてしまったので、そろそろなんとかしておこうということ。
でも、持ち込んだレコードは、もちろんCDでもないし、これらの理由とは全く関係ない純粋な音質向上アイテムと見込んで購入したものだ。AJAなどはマスタリングに一切デジタル処理をしていないと言われているし、果たしてその成果やいかに。
まずAJA。ただでさえ評価の高いAJAのオリジナル盤だが、まず自宅で比較してみたところ、音のきめが細かくなっており、輪郭も出ているような感じ。また、多少ブーミーだった低音部もクッキリした気がする。ただ、ガッツがあるのはオリジナルの方か。
これが友人宅システムで比較すると、逆にリマスターの方がちょっと眠い感じに。ただ解像度などは上がっているような印象は受けるし、音圧を上げていなかったり、サーフェイスノイズがでていないところにはさすがと感じさせられる。
オークションで1万円もだしてモービル盤を買うよりは、5000円弱でこのシスコ盤を買う方がよっぽどマシと思うが、結論はまた自宅比較後に延期だ。
次に達郎BOXだが、これには驚いた。オフィシャルサイトでは、BOXの音源がリマスターされたものである事は明記されていないものの、しっかりと行なわれていたようだ。例えば彼のデビューアルバムのサーカスタウン。一通りの音質向上チェックが行なわれているのは他のアルバムも同じだが、これはバランスの見直しまで行なわれていたのだ。オリジナル盤はヴォーカル、つまり達郎が前に出て、いかにもメインと言う感じの内容だが、BOX盤では、このアルバムに大挙して参加した一流ミュージシャンのセッションをより重視したいという意向が見られ、ヴォーカルが少し引いている。言わばフュージョンのようなバランス関係となり、その結果セッションマンの思わず腰が動いてしまいそうなほどのグルーブが味わえるようになった。
その他にも、この音はちょっとどうかねぇと思っていたところがしっかり直されているなど、ことこまかく最適なマスタリングを施してくるところには脱帽だ。それだけ彼がひとつひとつの曲を大事にしている証拠だろう。
できればこのBOXセットのLPを、バラで出してくれると良かったのだが、今の時代それも無理か。
最後に、前回の試聴会でミスったモノラル針の視聴をしたところ、これがまた素晴らしく、懐かしい昔通ったJAZZ喫茶のような音がする。それに友人から聞くところによると、モノ針の針圧は3kg前後と高いものの、針のカット自体がモノ盤の溝とマッチしているので、むしろステレオ針で聴くよりもダメージは少ないかも知れないとのこと。こうなるともう入手しない手はない。友人宅にあったのはDENONのDL-102だったから、自分はテクニカのでも買ってみようか。
そうこうしているうちに、あっという間に深夜0時。次回の会場は我が家で、年内にできるだろうか?

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新型デミオフォーラム » « ピラーガーニッシュ交換

2 Comments

  1. こんにちは。初めまして。
    AjaのCisco盤、Kahanさんの書き込みを見て、私も早速買ってみました。
    わたしのところではBlack Cowはさほど差を感じませんでしたが、
    PegはAB盤と大違いでびっくりしました。
    CiscoのAjaはジャケットの作りもいいし、
    大変良いリイシュだと思います。
    けどこれがある意味限界なのかもしれません。
    うちにもAAとABがありますが、大差ないのです。
    AA,ABも個体差がかなりあるようですね。
    ひょっとするとA面B面もいろいろだったりして・・
    ちなみに日本初回盤も持っていますがこれはこれでなかなか聴ける音です。
    またちょくちょく拝見させてください。

  2. >>ノイさん
    書き込みありがとうございます。CISCO盤はピアノの音がきれいになっているように感じましたが、たしかにいい仕事してますよね。ただ、AJAも30年ですからマスターテープの劣化だけは避けられないんだなーと思う部分もアリ、ノイさんと同様に限界を感じました。
    ABと大差ないAA盤はラッキーですね。きっとプレス工場によっても違うんでしょうけれど、とてもそこまではフォローし切れないですよね。
    国内盤に関してはより元気な感じですが、上と下を多少アップしてるんでしょうか。
    いずれにしてもAJA、最高ですよね。CISCO盤も終生大事にしたと思います。

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