今回のクルマはマツダベリーサ。雑誌媒体でのインプレッションなどでもおおむね評価が高く、実際に次期愛車候補として結構注目、そして期待していた車種でもある。

しかし、結論から言ってしまえば、マツダはこのようなクルマを出しているようではまだまだ危ないと言わざるを得ない。熟成が足りないのだ。このクルマは短期間開発だったらしいが、「短期間でした。熟成し切れませんでした」では話にならない。開発期間短縮でコストカットを実現し、じゃあ、驚くほど安いかと言われてもそういうわけでもないのだ。

まずはデザイン。非常に丁寧に吟味しようとした事は感じられるが、それは個々のディテールに終わってしまう事が多く、逆に全体のイメージは、なんとも希薄で存在感のないものになってしまった。個々のディテールにしても、確かにヘッドライトやリアコンビランプのラインなどは美しく、リアバンパー周りの面のつながりなどはとても綺麗なのだが、いかんせん場所によってテンションが統一されていない。ドアパネルとリアハッチのパネルなどは別のクルマかと思うほどテイストが大きく異なってしまっている。またボンネット中央の突起は、入り方や幅が中途半端で、まるでワゴン車のルーフの凹凸を連想してしまう。サイドウィンドウの段差が多く、煩雑なのも気になる。ただし、インテリアに関しては、なかなかの雰囲気があり、個人的には気に入っている。色使いもいいし、使いやすく、視界も申し分ない。今回はレザーパッケージや、ウッド調のオプション付きは選ばなかったが、それらのものがない方が好ましいのではないか。

特に気に入ったのはシートで、なんでも骨格は2クラス上のアテンザのものを使用しているらしいが、大きさも十分で、適切な部分に適切な柔らかさをもっており、賭け心地が素晴らしい。残念なのはデミオと共通のステアリングで、もっとベリーサに合ったものが欲しいところ。それからダッシュ両端空調下のスピーカーの仕上げ。空調吹き出し口と同じようなメタルリングでサランネットを囲った別パーツがはめ込まれたら素晴らしいだろうにと思う。
このクルマにはセンターコンソールがなかったが、グローブボックスは運転席から遠いので、センターコンソールはあった方がありがたい。
アドバンストキーレスシステムはとても便利。これになれると、今までのものが面倒になってしまう。

運転してみた印象はまた次回。

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