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鞆の浦

明王院を見たあと、多少時間に余裕がありそうなので鞆の浦に行くことにしました。

鞆の浦は福山市街から約10kmほどのところにあって、tameさんのNBロードスターに乗せてもらって行きましたが、昔はテツトモならぬ鞆鉄道という軽便鉄道が走っていたそうで、そんな時代を偲びながらいくのもまたいいですね。


鞆は古くから瀬戸内での「潮待ちの港」として栄えましたが、尾道港の発展や交通網の整備による交易ルートの変化のため衰退、でもそのおかげか80棟もの江戸期の建物が残る古い街並の名所となりました。天然の円形をなす港には、「波止」「雁木」「常夜燈」「船番所」「焚場」といった江戸期の港湾設備が残っていますが、これらがセットで現存するのは日本でもここだけだそうです。
古い街並は日本にもいくつか残っていますが、路地から港が垣間見える雰囲気はなんだか明るくてとても良いですね。兵庫の室津にも通じるような雰囲気があります。鞆の浦は最近宮崎氏が「ポニョの構想を練った場所」として場違いなもてはやされ方をしているらしく、それなりの人出がありましたが、建物の痛みが結構目立っていますね。民家ながら本瓦葺の建物が多いんですが、その多くがガタガタになってしまっていました。

鞆の浦のシンボルとも言える常夜灯のところでは、署名を求められました。聞くとどうやらこの風光明媚な鞆の浦の埋め立て&架橋計画があるらしく、景観維持のための反対運動の署名なのだそうです。どんな場所でも保存と生活、観光の両立は難しい問題ですね。
鞆の浦の住民の中にも賛成派、反対派がいるようです。部外者の立場であまり強いことは言えませんが、失ったものは戻りません。なんとか鞆の浦の景観を日本の財産としてとらえ、目先の利益にとらわれずに大きな目で見て欲しいと思います。それに架橋計画には、トンネルによる代替案もあるそうですし、よりよい解決がなされることを望みます。
ところで、この鞆の浦には平家の伝説も残っているそうで、西海に落ちゆく平家が、先の望みが薄いことを悟り、女官たちをこの地に降ろしていったそうです。
明王院の国宝から始まって、草戸千軒の遺跡、鞆鉄道、ポニョ、古い街並、平家伝説とさまざまな側面を見せてくれた福山と鞆の浦、時間の関係でさっと通り過ぎただけでしたが、ここはまたあらためてユックリ訪れるべきところですね。


Categories: Architecture, Travel

浄土寺(尾道) » « 国宝並び立つ明王院

3 Comments

  1. この辺,何度かドライブしたことはあったんですが,ゆっくり散策したことがなかったです。こんな風景に巡り会えるはずだったんですね。
    開発されてしまう可能性があるなら次の機会はゆっくり滞在してみたいと思います。

  2. 実は鞆の浦には行ったことが無い広島人がここに・・。
    今度時間を作って散策してみます。

  3. >>同行二人どの
    美しい…と言っても瀬戸内はどこも美しいですしねえ…。自然と文化の融合の地、羨ましいですね。
    >>ケイさん
    この福山~尾道界隈非常にいいです。自分もビックリしました。また行きたいです。

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