浄土寺の後は山を駆け上がり千光寺公園の展望台へ。


ここからの眺めは本当に素晴らしく、尾道水道が眼前に広がります。島国日本に海を望められるところはいくつもありますが、やはり瀬戸内海の眺めは格別ですね。尾道は寺の町とも坂の町とも言われ、歩いて楽しめる街なので、今度来る時は是非歩いて回ってみたいです。この千光寺公園は桜の名所らしく、桜の木が相当立ち並んでいて、その季節には凄い眺めになることが容易に想像できます。
展望台からスグ下に見えるのは尾道市立美術館で、西郷寺を模した旧館に安藤忠雄設計の新館をくっつけたユニークなものです。安藤さんも相当に気を使ったのか、高さを旧館の軒の位置に合わせることで、新館側から眺めた時に旧館の瓦屋根がみえるようにし、深めの軒や柱の多いガラス面と相まって日本建築のファサードを意識したような感じになっています。また建物を「く」の字に曲げることやその角度など、相変わらず造形力の高さは感じますね。
とは言え残念なのは「これ、どっちがオモテ?」感が拭い切れないことや、やっぱり日本を代表する建築家が木造建築を放棄してしまっていることです。

旧館が「西郷寺を模した」というよりも「ちょっと参考にした」程度の中途半端な鉄筋コンクリートの似非建築だからうまく融合できたかも知れませんが、これが本物の西郷寺本堂なら完璧に力負けしてしまったことでしょう。伝統的和風建築はそれでいて何軒並んでいても違和感がないのに対し、コンクリート打ちっ放しの建物ばかりの街並は、およそ寒々として想像できません。やはりコンクリート打ちっ放しは、他の建物が普通だからこそ成り立つという異端の範疇からは出られないのだと感じます。
200年、300年後、この安藤建築と浄土時、どちらがシッカリ残っているでしょうか?
さて、tameさんのおかげで無駄なく回れた尾道はこれで終了、高速入り口まで案内をして頂き、山陽道で広島に向かいます。

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