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奈良の旅~室生寺

自宅を出たのは18日の23時、アクアライン~保土ヶ谷バイパスで東名に向かいます。

奈良の旅~室生寺

ちょっと心配なのがガソリン、奈良県では宿泊予定のホテルから近い大和郡山インター付近が最も安い地域らしく、できればそこまでもたせたい。と言うわけで保土ヶ谷バイパスの下川井IC付近のENEOSで改めて満タンにしておきました。

時速80~90kmで走行を続け、亀山SAで時間調整の仮眠の後、名阪国道の小倉ICで降ります。ここから室生寺までの15.4kmは、2003年に開通した奥宇陀広域農道、通称やまなみロードを通るんですが、これがまた爽快なワインディング、フィエスタSTにはもってこいの道なんですが、同乗者もあるということで大人しく走行、途中1.7km超の室生トンネルを通りますが、このお陰で室生寺へのアクセスは随分と良くなったようです。

奈良の旅~室生寺

室生寺へは8時半頃到着、反り橋のたもとにある駐車場にクルマを停めます。ガソリンはまだ半分くらい残っていて全く問題無し。天気は曇り、予報では午後から晴れるそうですが、山の中ですし、どんよりとして肌寒いです。それでも所々紅葉が見え、あちこちから箒で敷地を掃き清める音が聞こえると「良いお寺に来たぞ」感が増してきます。

この時期、平日の早朝だと言うのに、やはり紅葉目当てのカメラマンが結構見られますね。境内で三脚を使ってはいけないお寺も多いなか、ここはOKなんでしょうか。たしかに木々で覆われた境内は全体的に暗くて手持ちではムリがありそうです。

奈良の旅~室生寺

室生寺は石段を上がるごとにお堂があり、石段を上がって金堂、石段を上がって灌頂堂といった具合に山寺の風情を味わえます。金堂と灌頂堂はともに国宝ですが、灌頂堂が鎌倉時代のいかにもお堂然としているのに対し、金堂の方は正面懸造りに、後年の改修によって正面の階段を廃し、横手から入るようにしたことによる軽快感がなかなかいい感じ。でも元は入母屋だった屋根を改造してできた現在の変則的な形状はもうひとつ好きではないかも。

奈良の旅~室生寺

灌頂堂は軒が深く、やりすぎかと思うくらいの屋根の反り具合で、堂々とし過ぎていてちょっと室生寺にはそぐわないような気もしますが、元はここに金堂があったそうで、なるほどと言う気もしてきます。

境内のお堂はどれもが一級の文化財ではありますが、やっぱり室生寺と言えば五重塔です。灌頂堂の横手に回ると、階段のうえに徐々にその姿を現してきますが、これはもう息を飲むほどの美しさです。杉木立の背景に溶け込む姿はまさに日本の美そのもの。しかもただ無機質に溶け込んでいるのではなく、鳥が翼を広げて迎え入れてくれるような、思わず拝んでしまう雰囲気を醸し出しています。桧皮葺の屋根が瓦に比べてより効果的と言えますが、当初は板葺きで、屋根の厚みももっと薄かったそうで(軒の出は短くなるようですが)、そうすると今よりもっと翼をイメージしやすい姿だったのかも知れません。

奈良の旅~室生寺

逓減率が小さく、軒の深い屋根はハッキリと下から見上げられる姿を想定していたように思えますし、16メートルと言う異例に低い全高はもちろんのこと、小さめの組物や控えめな台輪が横の流れを抑え、太い柱や高い相輪によって縦の流れをより明確にすることによって、杉木立との調和を図っているのでしょうか?

五重塔でありながら灌頂堂の横に来るまでその姿を拝めないことや、羽を広げた五重塔の懐を通って行く奥の院への道など演出も抜かりなく、まったく究極の現地合わせと言えそうです。

この五重塔も1998年には台風によって左手奥の杉の木が倒れ、甚大な被害を受けました。幸い心柱には影響がなく、多くの方の協力もあってわずか2年で復興、以前の塔を知る方にとっては「少し若返った」そうですが、こうして美しい姿を見せてくれるのは本当に有難いことです。今度はもっと天気のいい日に来てみたい、そんな風に思いました。

奈良の旅~室生寺

さて、室生寺には奥の院があり、そこにあるお堂じたいにはとくに見るものがないかなと(失礼)思っていたんですが、それまでの細道がまた風情があっていいと言うことで、700段と言われる階段を登って行きました。運動不足の初老にはなかなか堪えますが、登り切った終点ではなんとVOWネタのような看板が疲れを癒してくれました。
このローマ字じゃ外人分かんないでしょ!しかもゴチュークダサイになってるし…。
いやー、室生寺、深いです。

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Categories: Architecture, Travel

奈良の旅~長谷寺 » « 奈良の旅 2009

2 Comments

  1. この階段と赤い橋は風情があってイイですねー。その場の空気感まで伝わってくるようです。
    最後のカンバンには力が抜けるくらいウケました!

  2. >>smartkaどの
    どもども、お久しぶりです。いやぁ、この看板には笑いました。これこそ国宝!(爆

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