霧多布より近場でかつ眺めの良い場所としてチョイスしたのが別寒辺牛湿原でした。

別寒辺牛湿原

まず「厚岸-糸魚沢」でぜひ画像検索をしてみてください。別寒辺牛湿原の特徴的な風景の中を行く花咲線の列車を撮った画像がたくさん出てくると思います。ここは2012年の青春18きっぷのポスターのロケ地にもなった場所で、つまりこの風景が見たい!撮りたい!というわけです。

ポイントは国道44号線沿いにある、水鳥観察館の駐車場入り口から250mほど根室寄りに歩いたあたりで、コンキリエからは5kmちょいといったところ。なにしろ花咲線厚岸以東の列車が1日6往復とかなり少ないのですが、ちょうど厚岸14時18分発の下りと糸魚沢14時52分発の上りが撮れそうです。

同じ場所で撮るのもちょっともったいないので、まずは水鳥観察館の2.3kmほど手前の駐車帯に車を停めて、脇の斜面を登って尾幌川を渡るところを狙います。

別寒辺牛湿原

が、斜面がかなり急でビビりまくり。先人のつけた階段状の足跡があるおかげで、なんとか登れはするものの、問題は降りるときで、登山ストックが欲しいところ。作例を見る限りみなさん一番上まで上がっているようですが、ここは橋が見える程度の位置でやめておくことに。

それにしても、あれだけ天気が良かったのがアンラッキーなことに登ったとたんに日が陰ってしまいまい、撮れたのが1枚目の画像。それでも眺めは最高で、逆にもっと上にいきたかったと後悔するほどですが、マダニもたくさんいるというこのあたり、用意した軍手をはめ、草を掴んで這うようにして降りてきました。

厚岸水鳥観察館

お次は水鳥観察館に移動し、嫁は観察館見学、自分は撮影ポイントへ向かいます。場所はすぐみつかり、斜面は同じかそれ以上に急ですが、向かって左脇に踏み分け道が出来ており、なるほどそこを進むようです。1度登ったので次も…と思っていましたが、なんと、斜面手前がビチャビチャの湿地状態で長靴履かないとムリ!と言うわけで、残念ながらこちらもあきらめ、水鳥観察館前の大別川を渡るところを収めました。

ポイントに行けなかったのは準備不足のため仕方ないのですが、なんとも悔しいのが、先ほどの撮影前に陰った太陽が、上りを撮って1分も経たないうちに顔を出してくれちゃったこと。ずっと曇りならあきらめもつきますが、ま、こういう日もあるでしょう。

花咲線

ただ、この斜面に登れば、よりメジャーな釧路湿原や琵琶瀬展望台を凌ぐほどの素晴らしい絶景があるのに、簡単な見晴らし台すら設置されていないのはなんとももったいない。

湿原はより高いところから眺めたほうが、その特徴を捉えやすいので、簡単な木道と階段、見晴らし台も1坪程度の小さいものでも設置してもらえたら、きっと訪れる人も増えるでしょうし、水鳥観察館から見えた野生動物の生態も、さらによく見えるようになるはず。結果として熱心な撮り鉄さんも安全になります。

それにしてもよくこんな場所にレールを敷いたものです。当然ながら釧路〜根室間の廃線の話も上がっていて、こうして自分もレンタカーに乗ってる以上、残せと強くは言えませんが、これだけの貴重で素晴らしい車窓、クルーズ列車を通すことで収入に繋げられないものでしょうか。

新千歳空港駅を起点として、北海道を一周しながら景色やグルメを楽しむクルーズ列車があれば、山の中は厳しいかもしれませんが、こういった花咲線や日高本線などはきっと利用価値があると思います。

湿地を貫く花咲線などは相当苦労して建設したでしょうに、そういった検討もなく廃線の話が進んでしまうのは、やはり他人のお金(税金)で作ったからなんでしょうか。

別寒辺牛湿原

画像は水鳥観察館2階からの眺め。備え付けの双眼鏡を除くと多くの水鳥や、鹿などの野生動物が観察できます。ああ、この晴れっぷり。

観察館を出たのは午後3時過ぎ、このあとは、釧路湿原へと戻ります。

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