今年の冬の帰省は少し早めで、1月末でした。

醍醐寺三宝院庭園

例によって日程の半分はブラブラしているわけですが、今年は行きたいところはあるものの、どこにするかが定まらず、自分としては珍しく見切り発車となりました。

とりにくいと言われる昨今の京都に宿ですが、幸いこちらは日本酒バーに近い京都市役所付近に確保。初日は新大阪で嫁と分かれたあと、能勢や大阪あたりで過ごしましたが今年はとりわけ寒く、夜には雪が降ってきました。

金閣寺

京都に雪…とくれば金閣寺です。平等院と迷ったんですが、金閣寺は前回ドン曇りだったうえに、カメラのセンサーに何かついているというハプニングで大した写真が撮れなかったため、金閣寺でリベンジとなりました。

OPENと同時に入場すべく宿を出たんですが、雪で混乱したかバスがなかなか来ずに10分ほど遅刻、でも曇りの予報を覆してなかなかのお天気。

金閣寺

同じように考える人も多いのか結構なひとだかり。金閣を見るスペースは結構あるものの、樹木の位置などで意外と良く撮れるポイントは限られ、気長に順番を待ちます。それにしてもエラいもんを造ってくれたものです。これだけ金ピカで下品な感じがしないのは本当に不思議。

金閣寺

雪はもう少し多目を期待していたんですが、それなりに満足です。雲も出て来たので次の目的地、醍醐寺へ移動します。

醍醐寺三宝院庭園

醍醐寺も好きな寺で何度も訪れましたが、近年三宝院庭園の写真撮影がOKになったというのを聞き、再訪の機会を伺っていました。ここは自分に石組の魅力を教えてくれた庭、撮影許可は本当にありがたいことです。

曇ったはずの天気がここへ着くとまた晴れていました。晴れている方が楽しげな写真が撮れるんですが、庭のディテールをまんべんなく撮るには薄曇ぐらいがベスト。ダイナミックレンジに厳しい小さめセンサーのカメラではなおさらです。

醍醐寺三宝院庭園

そこで、HDRというのを試してみました。露出を変えた写真を何枚か撮って合成するというアレです。結果は上にありますが、左が通常、右がHDRで、なるほど多少不自然さはあるものの、庭の構成を見るにはいい写真が撮れるようです。

作例は手持ちで、たまにズレた合成をすることがあるものの、明るい場所なら手持ちでも十分使えます。

醍醐寺三宝院庭園

ただ、使いこなすには相応しいシチュエーションや特性の理解が必要なようで、上はHDRを使用したものですが、下の通常撮影の方が個人的に味わいの点で気に入ったものとなりました。

醍醐寺三宝院庭園

この日、朝はまだ池に氷が張っていて、その上に雪が積もっていたそうです。

それなりに広い庭園ですが、要素が詰まっていてそれを感じさせません。奥の木々に隠れている建物は枕流亭という茶室ですが、一度そちら側から庭を眺めてみたいものです。

醍醐寺三宝院庭園

鶴島と亀島、松の立ち姿が良くて金閣寺を思い起こします。秀吉の没後、作庭にあたっていた義演は大幅な修正を施したそうで、この鶴亀島ももとは一つだったものを分けたと言われています。手前の牛のような石が愛らしいですね。

醍醐寺三宝院庭園

愛らしいといえば、この日は庭園内をカワセミが飛び回っていました。

醍醐寺金堂

庭園の後は下醍醐側境内にある国宝2棟を見て行きます。こちらは金堂、和歌山県湯浅の満願寺に平安時代に建てられたものを桃山時代に移築したもの。移築時に大規模な改装がなされたようで、満願寺時代はもっと緩やかな屋根で平安らしい建物だったんでしょうか。

醍醐寺五重塔

こちらはお馴染み、日本を代表する五重塔です。京都の中心から離れたこの地にあっても、応仁の乱の戦火からは逃れられず、醍醐寺(下醍醐)はこの塔を除いて全焼してしまいました。庭園や建築のほか、宗達の舞楽図屏風など素晴らしいものが残る一方で、伽藍の体裁が残らなかったのは少し残念。

それでも宇治から法界寺、そして醍醐寺の平安ゾーンは大好きできっとまた来ることでしょう。

圓通寺庭園

そしてこの日の締めは、京都の街を南から北へまたいで圓通寺庭園です。さすがに山に近いだけあって積雪も多め、歩行に多少難儀しましたが、来てよかった、やはり素晴らしい空間です。

圓通寺庭園

清く、気高く、そして優しい、緻密な計算がなされていながら洗練を極めているためか、作為を感じさせないのは、この空間の役割と目的をしっかりと持っているからでしょうか。

とびきり寒い日でしたが、とびきりのリフレッシュとなりました。

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