天龍寺の次の目的地は二条城ですが、電車ではなくバスに乗り込みます。

京都庭めぐりの旅 ~ 二条城二の丸庭園

バスは丸太町通を東に進み、二条城の北西にあたる千本丸太町交差点をこえた所で下車。交差点からすぐ近くの「京の惣菜 あだち」でランチです。

ランチ あだち

ここはまずメインのおかずを選び、続いていくつもある小鉢のおばんざいを3つチョイス、食後の珈琲と合わせて850円というリーズナブルなお値段でちょっと京都っぽい食事が味わえる場所。(現在は食後のお茶が別になって800円、お茶が100円だそうです)自分のようなひとりでも比較的入りやすくておすすめ。お店も最近改装されたような感じですが、狙い過ぎていなくて○。お店の方に「観光ですか?」「良い旅を」と言って頂いて気持ちよく食事ができました。

ランチ  あだち

あだちから二条城の敷地じたいはとても近いんですが、入口まではぐるっと回り込まなければいけません。北大手門からも入れるといいんですけども、仕方ないですね、こうして3万歩とか軽く行っちゃうわけです。

二条城は修学旅行以来でしょうか。今回は大広間などは省略してまっすぐ二の丸庭園に向かいます。

京都庭めぐりの旅 ~ 二条城二の丸庭園

狩野派の絵のような豪壮な石組みが武家の庭らしい風情ですが、ひとおおり歩きながら眺めてみて今一歩構成力と言うか、まとまりが欠けているような気がするのは、この庭園の造営が築城とほぼ同時期の17世紀はじめながら、その後(1624年)後水尾天皇の行幸にともなって、小堀遠州の指揮で改修されたものだからでしょうか。庭に面した大広間の位置からの眺め(1枚目の画像)がセオリー通り第一かなと思いつつも、納得がいかずウロウロしてしまいました。
場所によっては石橋が3つ連なって見えるところもあるんですが、これなどは奥行きというよりもちょっとやり過ぎのような感じがしなくもありません。

京都庭めぐりの旅 ~ 二条城二の丸庭園

上の画像は大広間を背にして左手を望んだもの。後水尾天皇行幸時には、左手の石垣のようなところから釣殿が延び、中央の石橋の左奥に行幸御殿と中宮御殿が並んであったそうで、小堀遠州はこちらからの視点も考慮した改装を行なったと言われています。既にある庭の視点を増やし、しかも武家ではなく皇族の方に観賞して頂くという性格の違う要素を盛り込むのは並大抵のものではなかったでしょうが、「日本庭園をゆく」に掲載されている写真を見る限り、素晴らしい仕上がりのようで、行幸御殿跡からもぜひ見てみたいものです。

京都庭めぐりの旅 ~ 二条城二の丸庭園

この庭には、まとまりのほかに若干窮屈な印象も持ってしまったんですが、ひとつには大広間からよりも視点が低くなってしまってることがあるでしょう。でも、もっと有力かと思われるのは、庭園造営時には右奥に借景として5層の天守閣が存在していたということ。

京都庭めぐりの旅 ~ 二条城二の丸庭園

日本庭園における借景の概念と言うのは非常に素晴らしいもので、仁和寺御殿庭園での五重塔のように、もともとは奥行きのある眺めだったのかも知れず、この窮屈さも対比として成り立っていたのかも知れません。

京都庭めぐりの旅 ~ 二条城二の丸庭園

二の丸庭園に続いて本丸庭園を見学し、西橋から北へ回ると清流園という昭和の庭園があります。人もまばらなエリアですが「洛中洛外図屏風」などの記録によれば、この場所こそ以前天守が存在した場所のようで、数々の変遷を経て現在のような形になったそうです。

京都庭めぐりの旅 ~ 二条城二の丸庭園

新しいだけに歴史的な庭園と比較するとまだ「馴染んでない」感はありますが、二の丸庭園よりも上品で、結構こちらの方が好きかも知れません。特定の場所からしか眺められないのがとても残念です。