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Helen Merrill 1stの1st!

らーめん香蘭を食べて満足したあとに向かった友人宅で見たものは!



「これはなんでしょう?」と友人が棚から出して来たモノはナントナント、ヘレン・メリルのオリジナル盤だった。オークションでもよく10万オーバーで取引されているアレである。状態もなかなか良く、エマーシーのジャケットはコーティングが剥がれやすいのだが、ほぼ完璧に保たれているほか、盤自体の状態も悪くなく、VG+といったところだろうか。言わずと知れたこの大名盤も当時はさほど売れなかったらしく、こうして手に取って拝めるだけでも有り難いのだが、贅沢にも聴く事が出来た。

結論から言うと…ぶっ飛んだ。「オリジナル盤は音が全然違うよ!」とはよくあるフレーズで、まあ確かに違うのだけれど、人によってはその価値にが見いだしにくい範囲であることも多い。しかしこのオブラートを3枚ほど剥がしたようなクリアなサウンドはどうだろう。3rdプレスと比べてもこれである。こんな凄い音でヘレンが、ブラウニーが、クインシーのアレンジが次々に飛び出してくるのだからたまらない。

以前オークションで同じ盤が出ていた時、出品者が「1stプレスとそれ以降のものとでは、その音は天と地ほども違う。毎晩ヘレン・メリルが、枕元でささやき続けてくれることを考えれば、ン万円も高くない」というようなコメントを出していた。それを読みつつ「ほほぅ、言うねえ」と思っていたのだが、彼の言っていた意味が良くわかった。いや思い知らされた。

ただ、録音レベルが高いかのように音が割れてしまう。エマーシーでは結構1stプレスで大概このような状況で、2nd以降修正されてくるケースが多いらしい。そのために2nd以降は生々しさが失われていると言う声もある。ただしこのアルバムは小生の3rdも音が割れている。聴きすぎて風邪ひきになっちゃったのかとも思っていたが、もしかしたらこれはステレオ針で聴いているからであって、モノラル針で聴けば、割れないばかりでなく、今以上の音質で聴けるかも知れないと思い始めた。

友人はBLUE NOTEをはじめ、モノラルのオリジナル盤も相当数持っているので、是非にとモノラル針の購入をすすめ、彼もせっかくの盤の魅力を引き出したいとの思いで、恐らく近いうちに入手するであろう。問題は一般的にモノラル針はステレオのそれと比べて3倍~5倍ほども針圧が高く、そのために貴重な盤を傷めやすいと言う事だ。これはもう年1回正月に聴くとか、もうご本尊様のご開帳のごとくに扱うより仕方ないだろう。もしくはレコード起こしのように、デジタルデータ化もひとつの手だろう。デジタルデータ化してもなお、その他のプレス以上の内容、価値ががあると思うのだ。

ヘレン・メリルのオリジナル。とても羨ましいが、こうして半世紀前の空気を味わえただけでも有り難い事だった。

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2 Comments

  1. ジャズに特別詳しいわけでもない私でも、このジャケットは知ってます。
    “ウィズ・クリフォードブラウン”とか言うんでしたっけ?
    中身は多分聴いたことないです。

  2. Team ST_Naoさん>>
    正解です。どんなジャンルにも名盤はありますが、JAZZやクラシックなどの古い名盤は、元がとてもいい音なのに、CDではまったくダメな音になってしまっているのがとても勿体ないんですよ。

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