Blue Mitchell / Stratosonic Nuances

久々の音楽記事ですが、Blue Mitchelの77年アルバムから。

やっぱり音楽は70年代ですね。他のジャンルは分かりませんが、70年代と言うのは単純にミュージシャンと音楽の商業的扱い度合い、そして編集技術のバランスが最も良かったように思うわけです。簡単に言えば優れたミュージシャンが純粋に音楽を追究していけた時代と言いましょうか。

で、その音楽をどんどん聴きたいわけなんですが、時代を代表するSteely Danはもう聴いた、StuffやCrusaders、Marlena ShawのWho is~で出ているスタジオミュージシャンもそれなりに追いかけてみた、さて次は…となるとこれがなかなか難しい。純粋なロックやジャズと比べて情報が少ないですし、少ないガイド本も好みと合わなかったり、そもそも廃盤で店頭にないなど、なかなか一筋縄ではいかないんですが、でもそうやって見つけた時の感動がまた深みへと誘ってしうわけです。

自分などは昔から詳しい友人に恵まれて、いい音に出会うことができましたが、そのおかげでいまだに独り立ちできず(笑)、決して自慢できる内容でもないんですが、ここで良かったものをあげとけばちょっとした情報にもなるかな?
というわけでBlue Mitchel。Herbie Hancockのように生粋のJazzミュージシャンの出す70年代のアルバムはそれなりに狙い所なんですが、CTIのように商業性が強いとアレンジに普遍性がなく、今聴くと妙に古くさくて恥ずかしくなってくることもしばしば。その点このStratosonic Nuancesはとてもいいグルーブ感でまとまっています。

曲目は
Satin Soul(バリー・ホワイト)
Creepin’(スティービー・ワンダー)
Bump It
Nutty(セロニアス・モンク)
Melody For Thelma
と、5曲のうち3曲カバーしていますが、気に入ったのはとくにカバー以外の曲。Bump Itはじつにファンキーで軽快、James Gadson-Tony Newtonのリズム隊が小気味良く、伸びやかなMitchelのペットをよく引き出していますね。そしてそして、この曲ではCedar Woltonのエレピがまた最高。自分が70年代の曲が好きなのにはフェンダーローズをはじめとしたこのエレピさんが全盛期だったというのもあるかも。エレピに酔いしれたい向きにはオススメの曲。

それとラストを飾るFor Thelma、一説には奥さんに書いた曲とも言われてますが、真偽のほどは分かりません。ミディアムテンポのこの曲の目玉はやはりDavid T. Walkerのプレイに尽きます。出だしからピロピロピロ~とT節全開でああ、気持いい…。こういう優れたミディアム・グルーブの演奏が日本人にはなかなかできないんですよね。ホーンセクションもいいですが、これリズム隊+Tだけで聴いてみたいですね~。現在このアルバムはCDでは廃盤らしいですが、再発の際にはボーナストラックで是非!ってそんな変態なボーナスつけるのは達郎くらいでしょうか。

CDはなかなかないようですが、レコードは2000円前後なら即買いだと思います。

Blue Mitchell / Stratosonic Nuances」への8件のフィードバック

  1. JAZZの年代は分かりませんが、オリの聞くジャズはかなりロックよりだと思いますが、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーンは聞いてますよ(^^)
    ロックの70年代はやば過ぎ、挙げるとキリが無いです。
    有名所で言うとビートルズ アビイ・ロードこれは壊れてます!
    若くして亡くなってしまったジミ・ヘンドリックス!当時はクラプトンより強烈だったと思います。

  2. >>りんだぁどの
    最近は車と同じで音楽への興味も減っているとはよく聞きますが、やっぱり音楽はいいですよね。

  3. ジャズはあまり詳しくないんですが、知人の影響でここ数年ちょこっと聴きかじってます
    コルトレーンやマイルスにビル・エヴァンスなど。 一番のお気に入りはポールデズモンドです♪

  4. >>ケイさん
    Paul Desmondと言えばオレンジと黄色のカラフルなジャケットが思い浮かびますが、自分はあまり聴いたことないんですよ~。ウェストコーストでしたら、Chet Bakerが好きです。
    自分の軸足は70年代のフュージョン、AOR、レアグルーブと呼ばれるジャンルで、生粋のJAZZマニアにはバカにされます(笑

  5. 1970年代の音楽というかミュージシャンは実力も凄いですよね。音楽にとって実り多き時期です。特にロックとジャズが多様化された頃ですよね。最近は、自動車同様音楽も世間の関心が薄らいでいますね。ちょっと残念な気がします。ところで、私もそうなんですが、フュージョンが好きな人はAORやブラックコンテンポラリーが好きな人が多いですよね?こういうところも、コアなジャズファンからはフュージョンがジャズの異端児的な扱いをされる原因になるのですかね?

  6. >>小太郎さん
    おお、小太郎さんもフュージョンがお好きでしたか。このあたりの音楽を聴く人は、JazzやClassicなどの"ジャンル"を聴くのではなく、純粋に音楽を追究していった結果の好みだと思うんですが、一方で一部のメロウ系などのように商業的すぎたものが、一徹なJazzファンなどから評価を下げられている気がしますね。「軽くなった音楽」と「昇華された音楽」がごっちゃにされてしまうのが少し残念です。

  7. たしかにkahanさんがおっしゃるとおり、フュージョンはジャンル云々ではなく音楽が純粋に好きな人がたどり着くジャンルだと思います。そもそもは、前衛的なジャズミュージシャンがロックやファンクなど様々なジャンルとの融合を図ったものが起源ですからね。ただ、どういうわけか何人かのミュージシャンがヴォーカルを入れてヒットさせちゃった辺りからいろいろな意味で異端児扱いされるようになりましたかね?AORやフュージョンはサラッと聴ける曲は多いけど、正しくそれを理解するにはある程度の音楽の歴史等の知識が必要ですね。探求心がある人向きかもしれません。ただ、敷居が高くないのは魅力だと思います。

  8. >>小太郎さん
    サラっと聴けてしまうだけに、それが一旦売れてしまうとおかしな方向へ派生しがちなんでしょうね。フュージョン以外でもそうですが、いい音楽は流して聴いても心地よく、神経を集中して聴き込んでも聴き応えがあるものだと思ってます。George Bensonなどはその最たるものでしょうか。

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