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フォード・フィエスタ 1000km試乗

ありがたいことに3度目のフォード・フィエスタ試乗の機会に恵まれました。

フォード・フィエスタ 1000km試乗

個体は15000kmほど走行したもので、きっとサーキットからワインディングまで振り回され続けてきたと思いますが、さすがボディはまだまだシャキッとしていました。

ボディカラーはフローズンホワイトと呼ばれる少し青っぽい白。じつは白ってあまり好きではないんです。日本ではわんさか走っているからというのもありますが、リフレクションがあまり得られないので濃いめの色の方が好みです。とは言えあらためて見るとこの白もナカナカ綺麗で、ラリーイメージもあるフォードゆえ、この色を選ぶ方がいても不思議じゃありません。

燃費性能の実力やいかに

今回信州への長距離試乗とあって、いくつか見極めたいものがありましたが、そのひとつが実燃費。カタログでは17.7km/Lとありますが、これはひとつの指標でしかありません。みんカラもチェックしてみたんですが、どうも良い方と悪い方が極端に出てしまっている印象で、実際どうなのかというのは愛車候補でもあり、とても気になるところ。

フィエスタ

結果としては往路600kmあまりで、とくにエコランは意識せず、2/3が高速道路、2名乗車で渋滞はなく、残り1/3は霧ヶ峰〜美ヶ原のワインディングを走行した結果、17.1km/Lを記録。2/3が高速道路と言っても中央道ゆえ上り坂が多いことを考えると、上々の数字です。

では、下り坂主体となる中央道復路では、どれだけ燃費が延びるかと期待したところ、結果はカタログ燃費こそ超えたものの、予想を下回る17.9km/Lに終わりました。原因としては渋滞にはまってしまったことが第一でしょう。勝沼IC手前から石川PAまでのほぼ80kmが断続的に渋滞で、とくに勝沼手前は事故渋滞だったためにまったく動かないギュウギュウ渋滞でした。

フィエスタ

車に慣れていないのもあるでしょうが、低回転からターボによるトルクの恩恵がある分、渋滞は苦手のようで、都市部での利用は多少厳しい面があるかもしれませんが、自分のような使用環境では、通常15〜6km/Lはいけるんじゃないでしょうか。ただ、今後10年乗って行くなら、正直もう10%ほど欲しいところで、3年連続でエンジン・オブ・ザ・イヤーを獲得したエコブーストですが、さらなる改良にも期待します。

ゴキゲンなハンドリングも、やはり望まれるMT

パワーに関しては文句のつけようがありません。アクセル操作に対するレスポンスもよく、高速域での加速こそ多少鈍るものの、そもそもこれはリッターカー、むしろそこにいくまでリッターカーであることを忘れさせてしまうような加速とスムーズさを持っているということです。

ただ、それだけに美ヶ原のワインディングを走る際は、MTでないことを恨めしく思いました。シフトレバーの+ーボタンは機能こそするものの、実際のところ気持ちよく走れるだけのレスポンスはなく、あくまで補助的な役割として割り切らなくてはいけません。もっとも普段からATに乗っていれば、もう少しうまく走れたんでしょうか。

詳しいことは専門家に譲りますが、お家芸のハンドリングはすこぶる上々でグイグイ曲がってくれます。限界などは試していませんが、フィエスタSTよりも楽に曲がっていけるような印象で、車が勝手に曲がってくれちゃうような感覚になるほど。あまりに良かったので、帰宅後STでワインディングに比較しに行きましたが、そこはさすがST、ステアリングに伝わる情報量と正確性、高速でのしっかり感はまだまだ負けていません。でもトータルな性能として、より多くの人が選ぶなら新型フィエスタではないでしょうか。

乗ってわかる驚きの居住性

車内はデザインの影響もあってさほど広くはありませんが、居住性は決して広さだけではありません。長距離を走ってみてまず驚いたのは、腰にまったく負担がかからなかったこと。
これまでの試乗でも、シートの出来は素晴らしいと思っていましたが、これが腰に来るか来ないかは実際長時間乗ってみないとわからないものです。今乗ってるフィエスタSTのシートも悪くはないと思いますが、結果には大きな差が出てしまいました。ステアリングのチルト&テレスコピック機能で、最適なシートポジションを得られたのも、きっと影響しているでしょう。

フォード・フィエスタ 1000km試乗

それと、乗り心地がよくてじつに快適。速度を上げるほどに路面が舗装したばかりなんじゃないかと思うほどフラットでスムースな乗り心地には、助手席からも驚きの声があがるほどでした。

また、ロングドライブを楽しくしてくれるオーディオもソニー製8スピーカーが標準装備され、音色を語れるほどのものではないと思いますが、車らしい臨場感が楽しめます。
iPodなどをつないで演奏できるのも手間いらずでいいですね。ただ、モニタには日本語が表示されないのと、iPod touchの場合、一度エンジンを切るとシャッフル演奏が通常演奏に戻ってしまいました。ピンジャックの外部入力を使えばiPod Classicもイケます。

フォード・フィエスタ 1000km試乗

何度見ても唸らされるエクステリア

最後に、恒例のデザインについてですが、今回もまたその出来の良さに感心してしまいました。
サイドウィンドウ上部のラインとルーフのラインのつながりが非常に美しくて、つい見とれてしまいます。欧州車は概ねこの部分がしっかりと作られていますが、立体造形の基本がきちんとできている証拠です。

フォード・フィエスタ 1000km試乗

造形の基本といえば、フィエスタはリフレクションのラインが綺麗に入るところにも仕上がりの良さを感じます。デザイナーはキャラクターラインやパーティングラインのようなグラフィック要素とは別に、光による面の表現を意識して、プロポーションやフォルムを構成します。
個人的にはフィエスタのように、ここをキチンと抑えているクルマほど、リフレクションの映える濃い色の車がいいんじゃないかと思うわけです。

フィエスタ

フォード・フィエスタ 1000km試乗

しかも、この新型フィエスタのデザインがすごいと思うのは、非常に特徴的でありながら、キチンと先代からの流れも受け継いでいるところです。

欧州フォード全体の共通部分である、台形(っぽい)フロントグリルのほかに、フロントフェンダーの途中から始まって、ドアノブを経由し、リアコンビランプを通り抜けて、リアハッチパネルの折れ線に繋がるキャラクターラインがしっかり受け継がれています。

このように、走行性能・快適性・デザインと3拍子揃ったフィエスタは、個人的にも間違いなく現時点で最も有力な愛車候補ですが、これだけの完成度ですから、ぜひ一人でも多くの方に乗って頂きたいものです。
大満足の1000km試乗、ピッカピカに洗車して返却させてもらいました。

フィエスタ

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2 Comments

  1. はじめまして、今度購入したフィエスタST(MK5)のことを調べていて、こちらに辿り着きました。
    海外サイトで探しても情報量がさほど多くないモデルのようですので、たびたびお邪魔させて頂くことになるかと思いますが、よろしくお願いしますm(_ _)m
    (私のブログはオートバイとクルマを中心に書いていますが、アカウント取得等でコメントしにくいかと思います(-_-;))

    • Kahan

      2014年12月8日 — 3:40 PM

      こぐま使いさま、わざわざコメントありがとうございます。
      拙いブログですが、お役に立てれば嬉しいです。
      先代STは、バイク乗りの方が乗られているケースが多いような印象がありますね。
      よろしくお願い致します。

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