らーめん 香蘭

「香蘭」と言うのは、環七の北千束交差点にあったらーめん屋さんである。

平成元年あたり、小生が20歳前後の頃は、実家がその北千束交差点から歩いて3分くらいのところにあったので、友人が遊びに来た時などしょっちゅう食べに行っていた。朝の5時まで営業していたので、早朝のバイトに行く前に一杯、昼に終わって帰って来た時に一杯、夜に友人らが遊びに来てまた皆と一杯と、1日3食食べていた時もあり、よく「ぜったい痛風か癌になる」などと笑っていたものだった。
当時もラーメンは人気の食べ物であったが、今にして思えばまだ大ブームの黎明期で、味にしても驚くほど旨いと言うわけではなかったんじゃないだろうか。それでも一度スターにしきのあきらの紹介でTV取材があるとかで「ごちそうするからおいでよ」と言われ、TVに客として映った事もある。
千葉に来てからは当然ご無沙汰になり、当時のおやじさんも腰を悪くしたとかで別の人になってからは実家に帰る時にも寄らなくなってしまっていた。そして先日、ふと「ネットにのってたりするのかな?」と何気なく検索してみるとなんと閉店してしまったとの情報があった。こうなってしまうとどうにも残念で、あの味をまた味わいたいと思ってしまうのである。
幸い香蘭は支店が東高円寺にもあり、当時のおやじさんの弟さんが切り盛りしている。味は当時から若干違ってはいたのだが、昨日、阿佐ヶ谷の友人宅に行く時にちょうどいいと、久々に行ってみる事にした。
数多くのラーメン屋の中で生き残るべく、メニューにも少し変化があったが、昔よく食べていたネギラーメンは健在で、注文。これはいわゆるネギ入りの辛いラーメンではなくて、麺の上にネギの細切りとチャーシューの細切りをごま油ベースの特製たれで和えたものを乗っけるというもの。
香蘭のラーメンは、北千束にいたおやじさんの話しによると、そのルーツは恵比寿にある香月で、背脂チャッチャの豚骨醤油系。地方で言うと佐賀ラーメンにあたる。見た目の割にさほどこってりではない。
日曜の昼を過ぎて、空いていたので食べながら「千足店は?」と聞いてみると、やはり閉店したとのこと。でもあの場所にラーメン屋がなくなったわけではなく、昔洗足の商店街でラーメン屋をやっていた方が新しくはいったらしい。もちろん味も店の名前も違うそうだ。残念だけど香蘭は今後この東高円寺店だけでやっていくらしい。それにしても懐かしい味だった。小生にとっては今でも忘れ難い大事な味だ。今後も頑張って続けて欲しいなとおもいつつ、店をあとにした。

カテゴリー: Lifeタグ :

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る