1980年のデビュー以来、38年に渡って活躍したロマンスカーLSEが引退となりました。

小田急のロマンスカー7000形LSEがデビューした当時、自分はまだ小学生ながらその斬新なスタイルに衝撃を受けたものでした。NSEは名鉄より洗練されていたものの、どうしても二番煎じの印象が拭えなかったこともあり、やっと独自の地位を築けたように思ったものです。

小田急LSE

そして4年後から7年の間小田急を通学で使うこととなり、身近で愛着のある列車となりました。また、LSE以降のロマンスカーのデザインがしばらくの間今ひとつだったこともあって、ロマンスカーの代表としての地位も長く保てたと思います。

喜多見・海老名基地ツアー

今回の引退にあたって、小田急は定期運転終了後に4つの記念ツアーを企画、その中で9月30日に行われた「現役乗務員企画!特急ロマンスカー・LSEで行くわくわく、喜多見・海老名基地ツアー」に参加してみました。喜多見車両基地に集合して乗車、新宿、伊勢原と経由して海老名車両基地で解散するツアー(6180円/1名)です。

喜多見車両基地

まずは喜多見車両基地に9時前に到着、この日は台風が接近中でヒヤヒヤでしたが、無事開催となりました。この車両基地は自分が通学していた頃はテニスコートでした。ここに限らず小田急は複々線化で風景が一変してしまいましたが。

小田急LSE

ひととおりのレクチャーの後、車庫から車内に乗り込みます。赤系と青系のシートが車両ごとに交互になっていますが、自分の馴染み深いのはオレンジ色のシートでした。あまりリクライニングしませんでした、機能すらないNSEに比べたら格段の進歩でした。

喜多見車両基地

喜多見車両基地では、車内での洗車機体験や、車内各所の見学をしました。

LSE運転室

やはり人気は展望室と運転室、運転室は狭いだろうとは思っていましたが、ほとんどフォーミュラカーのような姿勢で運転していたことに今更ながら驚き。

LSEツアー

各車両には現役の乗務員がついてくださり、各案内や様々な体験話、記念品じゃんけんまでお世話してくれました。ご自身もロマンスカーが好きでLSEの引退は寂しいけれど、このイベントがすごく楽しみだったという気持ちが伝わってくる素晴らしいスタッフさんでした。小田急のような超大手私鉄がこんな気持ちのいいイベントができるのには驚きます。

LSEツアー

ツアーについているお弁当、なかなかの内容です。食べている間にLSEは新宿に向けて出発いよいよ、最後のLSEの旅です。天気はまだなんとか持ちこたえてくれています。
新宿で折り返し、椅子を反転させて今度は伊勢原を目指します。小田原まで行きたいところですが仕方ありません。

LSEツアー

伊勢原までの間、交代制で展望室を楽しめます。自分たちの順番が回って来たときはちょうど母校付近を走っている時で、感慨深いものがあります。当時野球部で使っていたグラウンドはネットも低く、ファウルボールが線路に飛び込んで行ったこともしばしばでした。

伊勢原から再び折り返し、海老名車庫へ向かう途中、ついに雨が降り始めて来てしまいました。車庫に入りLSEともお別れです。長い間お疲れ様でした。

海老名車庫

が、ここで予定外のオファーが。時間のある人は保管中のSE車の見学ができることになったそうです。

SSE

SSE車、懐かしいです。ですが、「さがみ」号に乗ろうと思ったときにこれがくるとハズレを引いたような気分になったものです。

SE

低床ゆえのスロープも懐かしいです。NSEもそうでしたが、ワインレッドのシート生地がなんとなく古さを感じさせたものでした。

SE

こちらが運転席、運転士さんはNSEやLSEよりこちらが良かったかもしれないですね。

SE

編成の反対側は登場時のSE車の姿に復元されています。この顔に馴染みはありませんが、今となってはこちらの方がスッキリしてていいかもしれません。

見学後、雨はいよいよ本降りとなり、相鉄線に乗って一目散に帰宅しました。今ならもっと横須賀・総武快速線に乗り換えやすいんですね。

予想以上に楽しいイベントで、思い入れのあったLSEですが、最後にいい思い出になりました。次LSEやSE車に会えるのはロマンスカーミュージアムOPEN後でしょうか。
下は今回のイベントでいただいたグッズです。

LSEツアー