美味しく、楽しかった北海道の旅もいよいよ最後、北斗星を残すのみとなりました。

北斗星で帰る 函館真イカ&登別温泉の旅 Final

寝台特急に乗るのは2005年2月のあさかぜ以来9年ぶりで、嫁は人生初のこと、ワクワク感を抑えきれずに改札へ。よくある発車案内の電光掲示板の中でも、やはり長距離列車は存在感があります。北斗星の入線時刻は、発車のわずか9分前の17時3分、もう少し余裕があるといいんですが、意外と慌ただしい。

北斗星で帰る 函館真イカ&登別温泉の旅 Final
北斗星が入線してきました。スターの登場に駅の雰囲気もパっと明るくなります。函館までは重連のDD51(1137と1143)が牽引。機関車のバラエティも長距離列車の魅力ですが、いろんな客車がくっついている編成もまた楽しいものです。北斗星はロイヤルやデュエット、ソロなどの寝台のほか、食堂車や電源車などただでさえ種類が多い上に、もともと2往復だったのが1往復になった事からJR東日本車とJR北海道車が混在、さらにそれぞれに改造が施されたりして何種類あるんだか素人にはさっぱり分かりません。

当日の編成は下記の通り
EL:EF510-510(カシオペアカラー)
01号車:オハネフ25 15 開放B寝台:JR北海道
02号車:オハネフ24 502 開放B寝台:JR北海道
03号車:オハネ25 561 デュエット:JR北海道
04号車:オハネ25 563 デュエット:JR北海道
05号車:オハネ25 551 ソロ:JR北海道
06号車:スハネ25 503 ロビー・ソロ:JR北海道
07号車:スシ24 507 食堂車:JR東日本
08号車:オロネ25 505 ツインDX:JR東日本
09号車:オロハネ25 503 ロイヤル・ソロ:JR東日本
10号車:オロハネ24 552 ロイヤル・デュエット:JR東日本
11号車:オハネフ25 14 開放B寝台:JR東日本
12号車:カニ24 505:JR東日本

寝台特急 北斗星
今回利用するのはB寝台のデュエットと呼ばれる個室で3号車。車番はJR北海道車のオハネ25 561で、これは1974年に製造された14系を、1990年に台枠は流用して車体を新製、台車も110km/h対応のものに換装するなどの改造が施されたものだそうで、同じデュエット車でも563以降とはまた違っているそうです。

オハネ25 561
そういえば乗降扉は寒冷地のためか引き戸です。折り戸の方が開閉が静かでブルトレらしい気はするんですが、こればかりは開かないと意味ないですしね。ブルトレは以前から外板塗装が剥げてたり、ヒビが入ったまま運用されていることも珍しくないんですが、この車は整備からまだ半年ちょっとのおかげで、ボチボチきれいな状態です。

北斗星 デュエット
デュエットは、凸型の下段と逆凸型の上段の部屋を組み合わせるように作られた車両で、部屋側からみるとなんとなく配置が分かりやすいと思います。部屋はちょっと狭いもののB寝台なので価格も安く、カップルや夫婦にはもってこいのタイプ。(画像は函館)

北斗星で帰る 函館真イカ&登別温泉の旅 Final
北斗星で帰る 函館真イカ&登別温泉の旅 Final
室内はこんな感じ。下段は凸型の部屋なので、通路に立つ事はできますが、大きな荷物の置き場所には困るかも。自分たちの場合には嫁の背が低めなおかげで、スーツケースは嫁の足下に置く事ができました。シートと言うか、マットは昔の開放B寝台のものよりも柔らかくて分厚いものになっているような気がします。

北斗星で帰る 函館真イカ&登別温泉の旅 Final
ちなみに上段の部屋はこんな感じ。お隣さんが大宮で下車したので、失敬して撮らせてもらいました。下段よりも眺めが良く、荷物置き場も多少広めですが、通路のほとんどが階段なので立てる場所が少なく、揺れも若干大きいかも知れません。上段と下段でうまく長所短所のバランスがとれているんじゃないでしょうか。ちなみに、部屋の鍵は出かける時にテンキーで暗証番号を設定する方式です。

北斗星で帰る 函館真イカ&登別温泉の旅 Final
通路はこんな感じ。ちゃんと絨毯が敷かれていますが、窓下の収納式椅子はありません。通路も狭いですし、あれは開放B寝台で上段になった人向けだったと思いますが、それなら左下のヒーター?もなくした方が良かったかな。

北斗星 ロビー
発車してすぐに「混まないうちに…」とロビーカーへ。以前は1両まるごとだったロビーカーも、今は半分になってしまいました。残りのスペースにはソロやシャワー室があります。ほとんど開放B寝台だった東海道ブルトレとは違って、個室が多いため問題ないと考えたのかも知れませんが、ここで他のお客さんと旅の話をする…なんてのもいいものです。それにかえって個室ユーザーの方が盗難などの心配をせずに移動できます。

北斗星食堂車
北斗星乗車にあたって、今回是が非でも利用したかったのが食堂車「グランシャリオ」。なにしろ列車での飲食が大好きなうえに、もはや数少ない貴重な食堂車です。ただ、ディナーは、ちょっとお高いのと、内容がアレで予約しなかったので、ディナー後の21時過ぎ頃から設定されているパブタイムを利用する事になりますが、これが先着順なんです。なので8時半くらいから隣のロビーカーで待ち始め、OPENと同時になだれ込んで運良く2人席を確保できました。

北斗星 食堂車
上の画像は旅行2日目に函館駅で撮ったものですが、あの日撮影したのが役立ちました。北斗星上りの函館到着は21時36分なので、降りて写真を撮るためには、せっかく入れたパブタイムも20分そこそこで出なくてはいけなくなります。2日目に撮っておいたおかげで、停車中も引き続き食堂車でくつろぐ事ができました。

ところで、編成の中でこの車両だけ屋根が低いんですが、これは改造したもとがなんと489系、つまり電車(サシ489-7)だったからなんだそうです。

北斗星 食堂車
食堂車で頼んだのはマルゲリータピッツァとビール。ビールの銘柄はモチロンSAPPOROですが、食堂車で味わうビールはまた格別!さほど混雑していなかった事もあって、結局10時頃までくつろいでしまいました。車内販売を含め食堂車のスタッフは、現在NREと社名こそ変わったものの、自分のバイトしていた日本食堂 上野営業所の四半世紀後輩にあたります。当時はまだ新幹線にも食堂車があった時代、いよいよなくなってしまうんでしょうか。

食堂車から部屋に戻った後、青函トンネルに入ったところまでは覚えているんですが、旅の疲れもあり、青森で一瞬目覚めたものの、また爆睡、福島辺りでようやく起きました。

外は雨で、増水した川を眺めつつ札幌で買ったパンを食べます。8時過ぎの宇都宮あたりから、景色は次第に都市の風景へと変わり、9時38分、列車は残念ながら定刻通り上野に到着してしまいました。北斗星やカシオペアは割と遅れが多く、前日も1時間半ほど遅れたのでちょっと期待したんですがかなわず(笑)。

青森からの機関車EF510は、ブルーの北斗星カラーではなく、カシオペアカラーの510号機でした。機関車単体で見た時は色の濃い北斗星カラーの方がかっこ良く見えるんですが、ブルートレインを繋いだ編成で見た時は、むしろカシオペアカラーの方がまとまりすぎずにアクセントとなって良いかも知れません。
…というわけでこうなりました。

北斗星 Nゲージ
旅行前に焦って北斗星カラーを買わなくて良かった(笑)。今つながっているのは手持ちのあさかぜ用客車ですが、そのうち、今回乗ったデュエットや食堂車への繋ぎ換えを目論んでいます。

今回、最後になるかもしれないブルートレインに乗る事ができてほんとうに良かったです。嫁も相当楽しかったようで、喜んでくれました。 関東の者が北斗星に乗る場合、やはり往路で乗る方が気分は盛り上がり、内浦湾の眺めも見事だと思いますが、復路もそれ以上にいいんじゃないでしょうか。比較的予約がとれやすく、遅れがでても旅の日程に影響しません。それに無理にシャワー室を利用する事もないですし、景色もこの季節なら登別くらいまで見られます。

以上、15回にわたって連載した北海道旅行記、長らくおつきあいいただきありがとうございました。さて、次の旅はサンライズか、ブルトレの色した弥七号か。

最後に、今回のリザルトです。

リザルト

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