「急行はまなす」が「ブルートレイン」に含まれるかどうかはわかりませんが。

惜別!ブルートレインの旅(はまなす編)

寝台特急と同じ青い客車を繋いだ夜行列車だし、JR唯一の定期急行という点で貴重な列車であることは間違いないでしょう。3月のダイヤ改正では生き残るようですが、もっぱら新幹線開通時には廃止と言われています。

急行はまなすは、もともと1988年に廃止された青函連絡船の深夜便の代替として設定された列車だそうで、札幌と青森を結びます。そのためか、下の図のようにB寝台に、特急グリーン車の座席を転用したドリームカー、一般座席の自由席、そして今回運良く乗れることになった、のびのびカーペットカーと、わずか7輌の中にバラエティ豊かな車両が連結されています。

惜別!ブルートレインの旅(はまなす編)

コインロッカーにしまった荷物を取り出してホームへあがると、「急行はまなす」の表示が気分を盛り上げます。確かに「急行」という表示は見なくなりました。むしろこれからの時代はちょっと速かったり設備がいいくらいで特急料金を取るのは無理があり、現行の特急は全て急行にするくらいの方がいいような気がするんですけども…。
ホーム頭上の乗車位置の札が賑やかですが、これもじきに1/3になってしまうんでしょうか。

今回のように、寝ている間に次の目的地まで運んでくれるのは、夜行列車本来の利点であって、とくにドリームカーとカーペットカーのような安い急行券と、座席指定券だけで乗れるのは、なくすどころか拡大増発して欲しいくらい。

惜別!ブルートレインの旅(はまなす編)

はまなすは札幌駅入線は、出発の22分前と。当然真っ暗なので、入線の様子は動画にしました。到着後、車両を眺めますが、自由席の車両は外板が想像以上に酷いありさま、これはちょっとどうなんでしょう。

急行はまなす

幸いカーペットカーの方はピカピカでしたが、他の方のブログなどを見ると、この日下りのはまなすに連結されているカーペットカーは結構なくたびれっぷりのようで、ラッキーだったのかもしれません。

のびのびカーペットカー

のびのびカーペットカーは特徴的窓配置に、犬をあしらったロゴが入って嫁は大喜び。さっそく車内に入りますが、驚いたのはあの、北斗星に乗る前に会ったおじさんがいるじゃないすか。思わず話しかけてみると札幌ではずっと駅にいたんだとか。青森到着後はそのまま新幹線に飛び乗るそうで、自分たち以上の弾丸ツアーでした。いや、素晴らしい。

のびのびカーペットカーの車内はこんな感じ。カーペットはホットカーペットとなっており、ひとりひとり温度調節が可能ですが、深夜0時頃の消灯とともに切れてしまいます。

車端部にはフィッティングルームのような更衣室(鍵はかけられます)もあって、準備があればラクな格好で寝ることもできます。

のびのびカーペットカー

車内は二等船室やお座敷列車のようにバーンとカーペット敷きになっているわけではなく、少しでも定員を増やそうと上段が設えてありました。このため、定員は28名ありますが、どうしても場所によって快適性に差はできてしまうようです。

のびのびカーペット

模型で見るとうまく俯瞰できますでしょうか。座席番号12番だった自分は、下の画像左側のように、両側に人がいる言わばハズレ席で、28名のうち9名(うちレディース席2名)がコレを引くことになります。

1番だった嫁は反対にラッキー席で、階段横に位置するため、下の画像右側のように階段下スペースを使った荷物棚があり、しかも写ってませんが階段2段目の脇にコンセントまであります。

のびのびカーペットカー

隣人が片方だけで済む階段脇の席は8つありますが、コンセントがあるのはそのうち4つ、さらに荷物棚が大きめなのはナント2つだけです。

弾丸ツアーでうかつだったのは携帯やカメラの電池が充電できなかったこと。北斗星は古い車両のため、各個室内には電源コンセントがありません。気温が低いと電池の消耗も早まるので、ホテルに着くまで持つかどうか心配だっただけにラッキーでした。持参した分岐タップを差し込んで早速充電。でも、ホットカーペット同様、消灯までしか通電しないようです。

のびのびカーペット

2階席はこんな感じ。両側に人がいないので、ここが一番いいという方もいるでしょう。8人分ありますが、高い位置の端だけに結構揺れそうです。

座席には毛布と枕、ハンガーが用意されており、サンライズ号のノビノビ座席が、特急でありながら膝掛サイズの毛布しか用意されていないのに対して、足まで覆う毛布と枕があるのは実にありがたいサービスです。

ただ、この毛布、自分はハナから掛けるつもりでいたんですが、まわりが皆敷いているのでしばらく気まずい気分に。ホットカーペットが切れると皆敷いていたのを掛け始めました。

急行はまなす

函館には2時52分に到着、30分ほど停車します。ここでは北斗星同様、機関車を青函マイスターのED79にスイッチしますが、北斗星に乗ってきたときと同じ20号機が担当してくれました。

急行はまなす

時間があるので、他の車両も見物。こちらはドリームカーです。背もたれがかなり倒れるようですが、カーペットとどちらが寝心地いいんでしょうか?

はまなすドリームカー

ドリームカーには車端部の左右両側に画像のようなミニラウンジが設定されています。こうして見ると、メンテさえしっかりしてくれれば、なかなか面白い列車じゃないでしょうか。利用価値も高いし、なくしてしまうにはあまりにも惜しい気がします。

惜別!ブルートレインの旅(はまなす編)

5時39分、定刻に青森に到着しました。やはり強行ツアーなので、函館を出てからは疲れていたのかよく眠れました。のびのび系の車両でよく聞かれる「体が痛い」なんてのもありません。北斗星とはまなす、とてもいい時間でした。

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