竹中大工道具館

古建築好き必見 竹中大工道具館

帰省旅2日目は日本で唯一大工道具を展示している竹中大工道具館へ。

この博物館自体は兵庫県庁の北に1984年からあったらしいんですが全然知らず、2014年に現在の場所に移転した際に雑誌か何かで知り、以来ずっと来てみたいと思っておりました。新神戸という場所がまた行きやすそうで意外とそうでもなかったり。

竹中大工道具館

駅からは最寄りの地下鉄出口から200mくらいと至近、佇まいがお屋敷のようで一瞬気後れしますが、この建物自体も見応えのある展示物のようなもので、いや博物館なんだし…と気を取りなおします。入館料は500円。

入ってすぐのフロアでは企画展が行われ、この時は「大工さん展〜近世の職人文化とその伝統」でなかなか面白いものでした。常設展は階段を降りて地下になります。

竹中大工道具館

まず目に飛び込んでくるのが、昨日見た唐招提寺金堂の実物大模型、あの列柱の三手先組物が間近で鑑賞できます。もちろん模型といえど同じ素材を同じ工法で造り上げたもので、見応えは抜群です。

順路はまず「歴史の旅へ」からはじまり、古代に使われた石斧とそれを使って切られた木の断面など、非常にわかりやすく展示してあります。ここでは道具だけでなく、道具を使った作例の多くが実物で、なおかつ比較されていたり、実際に触ったり、使ってみたりとじつにわかりやすくて、入ってくる情報量が豊富でワクワクします。

竹中大工道具館

古代から次は法隆寺を建てた道具たちに移ります。西岡棟梁の本はもう何冊も読みましたし、市の図書館にあったビデオも見ました。そこで登場した釿(ちょうな)や槍鉋(やりがんな)もあります。模型は西岡棟梁のお弟子さんの小川さんの作られたもので、雲肘木の違いまで作り分けられています。

ここまで来て「これは1日がかりだな」と感じたのと同時に「今日はさらっと見て済ませよう」と思いました。というのも嫁がまたこういうのが大好きで、古建築にハマった番組「唐招提寺スペシャル」を勧めてくれたのも元はと言えば彼女、じっくり見るのは連れてきたときにしようと言うわけです。

竹中大工道具館

これは「棟梁に学ぶ」ゾーンにある二軒隅組模型、向かって右側が平行垂木であるのに対し、左側は扇垂木にするなど芸が細かい!いっそ1/4スケールくらいで半分和様、半分禅宗様みたいな模型があると面白いのだけれど、「大工道具館」とはちょっと趣が違ってしまうかな?

竹中大工道具館

ここは「道具と手仕事」ゾーンで、継手仕口を学べるほか、手前にある模型で実際に試せます。こう言ったのは確か鳥取の倉吉淀屋にもありました。

竹中大工道具館

地下2階の展示室には大徳寺玉林院の茶室「蓑庵」の実物大スケルトン模型が!近くには様々な素材の丸太も展示され、「一に材料、二に格好、三に仕事」と言われる数寄屋造りを学べます。

そしてこれまた楽しいのが「木を生かす」ゾーンにある、檜や杉、赤松、檜葉など日本の木と木取りの標本です。

竹中大工道具館

丸太がどのように使われて、木目がどんなふうに見えるかが一目瞭然、これを職人さんがどのように捉えて生かしているかなどもっともっと知りたくなりますし、そのための資料も数多く備えられていました。

イベントやセミナーも定期的に行われているようですし、次回たっぷりと時間をとって再訪するのが楽しみです。もちろん図録は購入しました。

竹中大工道具館

竹中大工道具館は本館の裏手に休憩用の施設があり、飲み物なども用意されています。小規模ながら日本庭園も設えられていて、これを眺めながら持参したお弁当も食べていいなら、それこそ1日がかりで来られますね。

竹中工務店は以前、東京本店で行われた瓦職人の山本清一氏のイベントに行きましたが、展示物そのものは少ない上常設ではないのでこういった施設があるのは羨ましい限り。建築つながりでこのあと久々にフランク・ロイド・ライトのヨドコウ迎賓館に行ってみようかと思ったのですが、残念ながら水曜はお休みとのことで断念。市営化前の北神急行の乗り納めをして帰りました。

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