会津・只見線の旅 後編

会津・只見線の旅 後編

旅行2日目はいよいよ只見線に乗車!

なのですが、会津若松の始発に乗り込むのではなく、会津若松バスターミナルを7時37分に出る会津バスに乗車です。会津バスは第一只見川橋梁で撮影したい自分たちのような人のために、橋梁最寄りの道の駅に、列車が通る30分弱程度前に到着する便を設定しています。でも、実は列車でいかない最大の理由は、宿の朝ごはんを食べると間に合わないから…でした。せっかくツアーについているご飯ですし、節約できるところは節約する理由もあったんです。

会津バス

これが路線バス只見川線のバス、会社の枠を超えてちゃんと只見線カラーになっているのが楽しいです。会津に限らず地方の活性化には、こういった行政や企業の垣根をうまく取り払うことがキモになるような気がします。

乗客は5名程度ですが目的地まで運転手さんが自らの幼少期の体験などを交えて楽しく沿線案内をしてくれます。途中まで雪は期待できないかなと思っていましたが、次第に激しく降り始め今度は逆に列車が見えないんじゃないかと心配になるほど。

道の駅「みしま宿」に到着すると結構な積雪量、でも撮影場所までの夕ほどはよく整備されているので安心です。撮影行為は時に地元とのトラブルになることもありますが、こうして撮影地として撮らせることでいい観光資源になるという好例ではないでしょうか。それだけ素晴らしい景色のおかげではあるものの、例えば花咲線の厚岸〜糸魚沢なども同様にする価値はありそうな気がします。

只見川第一橋梁

さて撮影地まで山を登っていくと、既に5名程度の方がおられましたが、振り返るとこれはもうじつに素晴らしい景色!準備を始めている間に少しずつ陽も射し始め、気分も盛り上がってきます。

しかし!あと列車が来る7〜8分前くらいからでしょうか、徐々に吹雪始め残念ながら結局上りも下りも真っ白でアウトでした。ガックリの下山と相成りましたが、それでもその場にいた人たちで「いや〜残念でしたね〜」と話すのも悪くないものです。

さて、ここからが問題で会津宮下駅に行っても列車は行ったばかりで次は5時間も開いてしまいます。そこで会津川口までタクシーを予約しておりました。これだけでざっと7,000円ほどかかってしまいますので、朝食はそのためのせめてもの節約というわけです。

宮下ダム

お世話になったのは会津川口駅近くを拠点とする川口タクシーさんで、迎車料金は要らないそうです。途中ほかの撮影地や写真の宮下ダムなどに立ち寄ってくれました。只見川の水量はそれはもうすごいもので、このダムなどは恐ろしいほどの光景です。

今回撮影はもちろん、是非目にしてみたかったのは只見川第一橋梁と、会津中川駅近くにある「大志集落」です。天気が良ければ会津中川で下車して大志集落を眺めつつ川口まで徒歩で行くつもりでしたがまだ雪は激しく、会津川口駅まで乗せてもらいました。10時半頃到着したので12時22分の列車までは2時間弱ほどあります。

会津川口駅

駅には図書室が併設されているので、少し読んでみると写真のような微笑ましい絵が挟んでありました。早く復旧するといいですね。

只見線

駅員さんにお断りしてしばらく列車を眺めます。写真のような風景にはやはり新型車よりヨンマルが似合います。この車両で只見線全線乗車はかないませんでしたが、来てよかったなと思います。

一時は相当降っていた雪も、随分と小降りになり周囲も明るくなってきました。まだ時間もあるので、思い切って「大志集落」方面へ歩いていくことに。

大志集落

こちらもまた素晴らしい眺めです。本当は列車と絡めて撮りたいところですが、次の列車だと新幹線に間に合わないので断念。ここは新緑の頃や紅葉の頃もまた素晴らしい表情を見せるそうで、只見線復旧後にまた来てみたい場所です。

只見線

会津川口駅に戻り、ラスト2個だったお弁当を購入、列車に乗り込みます。列車は3両編成で会津若松寄りからキハ40-502、2086、582の順で、最も初期型ということで502に乗りました。ただ、直近の検査が近かったようで車両は車外、車内共にもう廃車になるとは思えないコンディションのようでした。

キハ40 502

こちらはキハ40 502の車内、ブルーのモケットではありませんが淡緑色の壁が昭和スペシャルな雰囲気。只見線にはロングシート車も結構あると聞いていて、お弁当を買ってしまっただけにドキドキしましたが2両はクロスでした。途中まではお客さんもまばらで、ゆっくり景色を楽しみながらお弁当を食べられました。

只見線

会津坂下に着く頃には快晴になりました。といわけで、晴れプランとして途中西若松駅で下車、日本庭園を見に「可月亭庭園美術館」へ。駅から徒歩4〜5分のところにあります。

可月亭庭園美術館

「可月亭庭園」は「御薬園」とともに会津三庭園のひとつとされ、もともとあった庭を目黒浄定が手直ししたものだそうです。近年造り酒屋「清瀧酒造」として敷地内の庭園でしたが、廃業後個人所有で非公開のままいたところ、地域活性化のために再整備して公開に至ったそうです。庭園はそれなりに荒廃していますが地割がよく、手を加えていけばかなりの庭園になるポテンシャルを感じます。

可月亭庭園美術館

しかしながら手を入れると言っても、相当な作業が必要そうですし、上の写真の建物の右側に以前あったとされる「可月亭」と呼ばれた茶室、これの復元が不可欠という気もしています。茶室は大袈裟なものでなくてもいいと思いますが、土地そのもを酒蔵廃業後に売却してしまったそうで、そちらの方が問題かもしれません。

東日本ではなかなか庭園への理解が得られにくいものの、ここの復活もクラウドファウンディングによって達成されたそうで、より良い形で会津の古くて新しい新名所になるといいですね。

只見線

会津若松駅に戻り只見線ヨンマルの旅は終了、あとは来た道を戻るだけです。帰りの乗り継ぎだけがちょっと悪かったのですが、10,500円ポッキリでいくつもの素晴らしい景色が見られて充実した旅でした。

ただ、この時はまだヨンマルじたいが追っかけてくるとは知る由もありませんでした。

 

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